注目銘柄ダイジェスト(前場):大阪チタ、倉元、カルナバイオなど
*11:46JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):大阪チタ、倉元、カルナバイオなど
ヤマハ<7951>:3575円(+30円)
続伸。発行済み株式数の3.7%に当たる600万株、140億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月10日から25年2月28日まで。株主還元と資本効率の向上を図ることを目的としている。当面の需給面での下支えを期待する動きが先行。ただ、ヤマハ発動機株の売却によって自社株買いへの期待はある程度織り込まれていたとも考えられる。ちなみに、個別決算では投資有価証券売却益約205億円を計上するようだ。
倉元<5216>:404円(+30円)
大幅反発。アイウイズロボティクスを株式交換によって完全子会社化すると発表している。アイウイズロボティクスはAIを活用した全自動業務用掃除ロボットの日本での開発・販売・メンテナンスサービスを提供している企業。今回の買収によって業務用支援ロボット事業に新規で進出することになる。被買収企業の2025年12月期営業利益は7.8億円が見込まれているようだ。なお、株式交換に対する交付株式数は777万2021株となる。
伊藤園<2593>:3334円(-134円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は71.3億円で前年同期比28.7%減となり、据え置きの通期予想265億円、前期比5.9%増に対して、低調な出だしと受けとめられているようだ。飲食関連事業などは堅調であったものの、茶系飲料をはじめ飲料の数量回復が限定的にとどまり、リーフ・ドリンク事業が大幅な減益となっている。業績下振れへの懸念も先行する状況のようだ。
大阪チタ<5726>:2761円(+249円)
大幅反発。スポンジチタンの生産能力増強計画、及び同計画が経済産業省による供給確保計画の認定を受けたことを発表している。現行の4万トンから5万トンに年間の生産能力増強を図る計画で、増産設備の完工は2027年度末までが目標。投資額は約330億円となるもよう。今後のスポンジチタンの需給逼迫を見据えてのもの。供給確保計画においては、最大助成額が約80.4億円となるようだ。
サンウェルズ<9229>:2416円 ウ -
ストップ安売り気配。有料老人ホーム「PDハウス」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションが実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが分かったと一部報じられている。全社的に過剰な訪問看護で報酬を請求しているとの指摘が内部から出ているようだ。一方、会社側では事実無根とコメント、訴訟を含め法的措置を検討としている。報道機関の質問事項に対する回答内容なども公表している。
ココペリ<4167>:485円(+21円)
続伸。2日の取引終了後にグループ会社のキー・ポイントが地域金融機関のDXをサポートするサービス展開を開始したことを発表し、好材料視されている。ココペリの持つ金融機関のネットワークを活用し、業務効率化を支援するセキュアなファイル共有とメール管理などの自社サービスの展開をスタートさせた。サービスを通して、セキュリティ要件の厳しい金融業界において、情報漏洩と重要情報の見落としを防止し、リソース配分の最適化をサポートすることにより、金融機関の生産性向上と業務効率化に寄与する。
ラクオリア創薬<4579>:629円(+13円)
反発。サブライセンス先企業であるメキシコCarnot社が、韓国HKイノエン社を通じてライセンスした胃酸分泌抑制剤tegoprazanのコロンビアにおける販売承認を取得したことを発表した。Tegoprazanは、同社が創出したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌抑制剤である。P-CABは、胃食道逆流症治療の第一選択薬であるプロトンポンプ阻害剤(PPI)よりも速やかに、かつ、持続的に胃酸分泌を抑制する新世代の治療薬である。
カルナバイオ<4572>:455円(+39円)
大幅続伸。血液がんを対象疾患として開発を進めている次世代型BTK阻害剤AS-1763に関し、フェーズ1b試験・用量拡大パートの開始が決定されたと発表し好感されている。現時点までの用量漸増パートの途中経過で、AS-1763の高い安全性と忍容性、並びに治療効果の期待できる十分な血中薬物濃度と高い全奏効率を確認することができていることから、治験責任医師の合意のもと、用量漸増パートで計画していた最大用量(600mg BID)の開始を待たずに用量拡大パートへ移行することを決定した。
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