オートサーバー Research Memo(7):配当性向30%目安に持続的かつ安定的な配当を目指す
*12:07JST オートサーバー Research Memo(7):配当性向30%目安に持続的かつ安定的な配当を目指す
■オートサーバー<5589>の成長戦略
3. 株主還元策
株主還元策については、配当性向30%を目安に持続的かつ安定的な配当を目指すことを基本方針としている。この方針に基づいて、2024年12月期の配当は前期比5.0円増配の年間66.0円(期末一括)とした。前期の61.0円には東証スタンダード・名証メイン上場記念配当5.0円が含まれているため、普通配当ベースでは10.0円増配となる。配当性向は29.9%である。そして2025年12月期の配当は前期と同額の年間66.0円(期末一括)を予定している。予想配当性向は31.6%である。業績の拡大に伴って株主還元も一段の充実が期待できるものと弊社では考えている。
高利益率のビジネスモデルを評価、越境ECサイトとの提携効果にも注目
4. 弊社の視点
同社の収益は「取引台数×手数料」で決定されるビジネスモデルだが、売上原価はほぼオークション会場へ支払う手数料のみであるため原価率が低く、販管費もほぼ固定されているため、取引台数の増加が収益拡大や利益率向上につながりやすい収益構造である。2024年12月期実績で営業利益率39.7%という極めて高い利益率を実現しているビジネスモデルである点、ワンプラ取引によって国内中古車流通市場の大部分を占める中小規模の中古車取扱事業者から高い支持を得ている点、中古車流通市場におけるオークション取引のWeb化進展が予想される事業環境である点などを、弊社では高く評価している。そして新たにスタートした越境ECサイト「beforward.jp」を含めた提携の活用・効果が、今後の「ASワンプラ」取引台数増加に大きく寄与する可能性を秘めている点にも弊社では注目している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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