欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米政策方針にらみドル買い継続
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米政策方針にらみドル買い継続
16日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策スタンスをにらみ、ドル買いは継続の見通し。一方、日銀による年内の追加利上げ期待は後退し、円売り地合いとなりそうだ。
材料難のなか足元で米国のインフレ再加速を裏づけた消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が改めて材料視され、前週末は金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0520ドル台から1.0480ドル台に軟化、ドル・円は153円80銭付近に浮上した。週明けアジア市場で米金利高が続き、ドル買い先行。一方、日銀の年内追加利上げ期待の後退で円売りに振れ、ドル・円は一時154円に接近している。
この後の海外市場は日米金融政策がテーマ。米経済指標はNY連銀製造業景気指数とサービス業PMIは前回から悪化が見込まれ、連邦準備制度理事会(FRB)の緩和方針を後押し。ただ、明日からのFOMCで追加利下げが織り込まれたが、来年以降にハト派方針は後退の可能性が浮上し、ドルは売りづらい。一方、日銀金融政策決定会合で利上げ期待は根強いものの、年内は政策維持の見方から円売りがドルをサポートするとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 独・12月製造業PMI速報値(予想:43.1、11月:43.0)
・17:30 独・12月サービス業PMI速報値(予想:49.3、11月:49.3)
・18:00 ユーロ圏・12月製造業PMI速報値(予想:45.3、11月:45.2)
・18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値(予想:49.5、11月:49.5)
・18:30 英・12月製造業PMI速報値(予想:48.5、11月:48.0)
・18:30 英・12月サービス業PMI速報値(予想:51.0、11月:50.8)
・22:30 米・12月NY連銀製造業景気指数(予想:10.0、11月:31.2)
・23:45 米・12月製造業PMI速報値(予想:49.5、11月:49.7)
・23:45 米・12月サービス業PMI速報値(予想:55.8、11月:56.1)
<CS>