日経平均は105円安でスタート、塩野義薬やソシオネクストなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;38597.55;-105.96TOPIX;2751.85;-5.38
[寄り付き概況]
7日の日経平均は105.96円安の38597.55円と反落して取引を開始した。前日6日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は78.84ドル高の38886.17ドル、ナスダックは14.78ポイント安の17173.12で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったため利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。雇用統計の発表を7日に控え、警戒感に利益確定売りが上値を抑制したがダウは底堅く推移した。ナスダックはエヌビディアが伸び悩み重しとなり、終日軟調に推移し、主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、米国で今晩、5月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が落ち着いた動きだったことも東京市場の安心感となった。さらに、昨日の日経平均が38500円台に位置する25日移動平均線を下回らずに推移したことから、相場の下値の堅さを指摘する向きもあり、寄り後、日経平均は上げに転じた。なお、取引開始前に発表された4月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比0.5%増加した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同0.5%増だった。
セクター別では、ゴム製品、その他製品、機械、証券商品先物、精密機器などが値下がり率上位、非鉄金属、鉱業、海運業、パルプ・紙、電気・ガス業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、塩野義薬<4507>、ソシオネクスト<6526>、ダイキン<6367>、ディスコ<6146>、霞ヶ関キャピタル<3498>、三菱UFJ<8306>、ルネサス<6723>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、KDDI<9433>、ホンダ<7267>、NTT<9432>などが下落。他方、日東電<6988>、レーザーテック<6920>、東北電力<9506>、住友電工<5802>、メルカリ<4385>、九州電力<9508>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、キヤノン<7751>、郵船<9101>、北海道電力<9509>、富士フイルム<4901>、東電力HD<9501>、アドバンテスト<6857>などが上昇している。
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