NY株式:NYダウは537ドル高、トランプ政権の緩和的な関税策を期待
*06:55JST NY株式:NYダウは537ドル高、トランプ政権の緩和的な関税策を期待
米国株式市場は続伸。ダウ平均は537.98ドル高の44,025.81ドル、ナスダックは126.58ポイント高の19,756.78で取引を終了した。
トランプ政権の関税措置が警戒された程、強化されないとの期待に寄り付き後、上昇。ソフトバンクGなど民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の報道なども好感材料となり、一段高となった。金利の低下や半導体エヌビディア(NVDA)、検索グーグル運営のアルファベット(GOOG)の上昇でナスダックも上昇。相場は終日堅調に推移し、終盤にかけ、上げ幅を拡大し終了した。セクター別では、半導体・同製造装置や資本財が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落。
製造メーカーの3M(MMM)は第4四半期決算で、調整後の売上高と利益が予想を上回り、上昇。金融サービスのチャールズ・シュワブ(SCHW)は第4四半期決算で、リテール証券事業での新規資金流入が支援し収入や1株当たり利益が予想を上回り、上昇。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)はソフトバンク、AI開発新興企業のオープンAIなどとの合併事業、スターゲートを通じ、国内の大型AIインフラ出資を発表し、上昇。化粧品小売りのアルタ・ビューティ(ULTA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT)はアナリストの目標株価引き上げで上昇。
住宅建設会社のDRホートン(DHI)は四半期決算で成約件数の減少が響き利益減少も警戒されたほど落ち込まず安心感に買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はアイフォーンの中国での販売台数がホリデー期間に18%減、シェアの低迷などが警戒され、下落。ドラッグストア小売店を運営するウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は当局がオピオイドを巡る不適切な販売慣行に関し同社に対し訴訟を起こし下落した。
動画配信のネットフリックス(NFLX)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回ったほか、会員数が四半期ベースで過去最大の伸びを記録、さらに値上げを発表し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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