日経平均は555円安でスタート、7&iHDやディスコなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;41668.86;-555.16TOPIX;2895.55;-33.62
[寄り付き概況]
12日の日経平均は555.16円安の41668.86円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は32.39ドル高の39753.75ドル、ナスダックは364.04ポイント安の18283.41で取引を終了した。6月消費者物価指数(CPI)
がインフレ鈍化進展の証拠となり利下げ期待に堅調に寄り付いた。金利動向に敏感な不動産などの回復でダウは終日堅調に推移したが、ナスダックはローテーションや材料出尽くし感に過去最高値付近から利益確定売りが先行し、終日軟調で推移し終盤にかけて下げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2%近い下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%を超す下落と大きく下げたことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、外為市場で1ドル=158円60銭台と、昨日15時頃と比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、日経平均は昨日までの3日続伸で1400円を超す上げとなっており、利益確定売りも出やすかった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が小幅ながら上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が低下したことも東京市場の株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は株価指数先物オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出日。SQ値はQUICK試算で41531.26円だった。
セクター別では、保険業、精密機器、電気機器、銀行業、機械などが値下がり率上位、パルプ・紙、電気・ガス業、陸運業、水産・農林業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、7&iHD<3382>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、東京海上<8766>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、日立<6501>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、スズキ<7269>、川崎船<9107>、キヤノン<7751>、テルモ<4543>などが下落。他方、ニトリHD<9843>、バンナムHD<7832>、KDDI<9433>などが上昇している。
<CS>