NY株式:NYダウは155ドル安、中国との対立深刻化が重し
*05:30JST NY株式:NYダウは155ドル安、中国との対立深刻化が重し
米国株式市場は反落。ダウ平均は155.83ドル安の40368.96ドル、ナスダックは8.31ポイント安の16823.17で取引を終了した。
主要銀行決算を好感した買いに寄り付き後、上昇。その後、政府報道官がトランプ大統領の見解として、中国には取引する必要性があるが、我々にはないと強気の姿勢を表明したため、米中貿易摩擦の悪化、長期化する可能性が警戒され、下落に転じた。終盤にかけ、下げ幅を拡大し終了。セクター別では不動産管理・開発や銀行が上昇した一方、小売が下落した。
銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は第1四半期決算で純金利収入が予想を上回ったほか、株式トレーディング収入も前年同期比17%増となり、1株当たり利益が予想を上回り、上昇。同業シティグループ(C)も第1四半期決算が増収増益となり、予想を上回ったため、上昇した。情報技術ソリューション提供のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は物言う投資家、エリオットが同社株15億ドル超購入したことを明らかにし、業績向上への期待に上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は決算を控えた買いや2030年までに収益倍増させる強い目標設定に期待感が広がり、上昇した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は中国が国内航空会社に同社の航空機受け取り停止を指示したとの報道で、警戒感が広がり、下落した。金融取引プラットフォームを提供するWebull(BULL)は共和党議員が同社の中国政府との関係性に疑念を表明し上場廃止などの可能性が懸念され、大幅安。
航空会社のユナイテッド(UAL)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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