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アイリック Research Memo(8):2025年6月期通期も大幅増収増益予想

2025年03月11日 14:08 銘柄/投資戦略

*14:08JST アイリック Research Memo(8):2025年6月期通期も大幅増収増益予想 ■今後の見通し

1. 2025年6月期通期連結業績予想の概要
アイリックコーポレーション<7325>の2025年6月期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が2024年6月期比21.7%増の9,640百万円、営業利益が同41.3%増の700百万円、経常利益が同30.9%増の705百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.0%増の422百万円、EBITDAが同38.5%増の1,041百万円としている。大幅増収増益で過去最高予想である。売上面は各セグメントとも伸長し、コスト面では人件費や広告宣伝費などが増加するが、増収効果やストック売上の積み上げ等によって吸収する見込みだ。中間期の進捗率は売上高が46.5%、営業利益が37.6%とやや低水準の形だが、同社は社内計画に対して売上高はほぼ計画水準、営業利益は中間期に広告宣伝費が大幅に増加したものの中間期としては計画を上回る水準であり、現中期経営計画の最終年度、そして創業30周年を迎え、計画の着実な達成を目指すとしている。「保険クリニック」の集客数・成約件数が増加基調であること、ソリューション事業のAS部門及びシステム事業では期末に向けてストック売上の積み上げが進展することなどを勘案すれば、通期ベースでも好業績が期待できると弊社では考えている。

2. セグメント別計画と重点施策
セグメント別売上高の計画は、保険販売事業が2024年6月期比23.8%増の5,610百万円(直営店部門が同15.0%増の3,342百万円、法人営業・RM部門が同1.1%減の430百万円、LAが同54.5%増の1,838百万円)、ソリューション事業が同7.7%増の2,413百万円(AS部門が同8.9%増の1,413百万円、FC部門が同5.9%増の1,000百万円)、システム事業が同40.6%増の1,618百万円としている。

保険販売事業は集客強化による既存直営店の伸長に加え、LAの通期連結(2024年6月期は中間期から9ヶ月分を連結)や、2024年8月に人生設計より譲り受けた来店型保険ショップ6店舗も寄与する見込みだ。重点施策として、Web広告強化による効率的な集客、コンタクトセンターからの既存顧客に対するアフターフォローコール、即戦力となる経験者人材への採用投資、店舗スタッフへのフォロー体制強化による生産性向上、スクラップアンドビルドなどを推進する。また法人営業・RM部門では法人向けコンサルティングサービスの積極展開、業務提携先の深耕による提案先拡大、LAでは訪問販売チャネルの採用強化、教育体制強化による店舗生産性向上を推進する。

ソリューション事業のAS部門では、大手金融機関向け「AS」シリーズ及び「AI-OCR」等の大型案件の取り込み、企業代理店の職域向け「職域ロボアド」やソリューションの拡販、アライアンス強化によるOEMサービス提供、新規ソリューション(ASプラットフォーム等)の開発・拡販、CS機能強化による継続率改善などを推進する。FC部門では、効率的なプロモーション実施によるFC店への送客増、新規FC加盟店のリクルート活動強化、店舗運営指導強化などを推進する。システム事業では、システム投資や組織体制強化を継続するとともに、「スマートOCR」と「brox」の販売拡大、SIerとの協業推進による「スマートOCR」大型契約受注などを推進する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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