日経平均は42円高でスタート、ENEOSやINPEXなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;38594.73;+42.67TOPIX;2687.94;+4.23
[寄り付き概況]
4日の日経平均は42.67円高の38594.73円と続伸して取引を開始した。前日3日の米国株式市場は反落。ダウ平均は184.93ドル安の42011.59ドル、ナスダックは6.64ポイント安の17918.48で取引を終了した。中東情勢の深刻化懸念が重しとなり、寄り付き後、下落。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため景気見通し改善で一時プラス圏に回復した。しかし、バイデン大統領がイスラエルのイラン報復を巡り石油施設攻撃の可能性を示唆すると原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速し、再び下落。ナスダックは半導体のエヌビディアの上昇が下支えとなったが終盤にかけても4日に雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りも強く、戻り鈍く終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸したことが東京市場で半導体関連株などの株価下支え要因となった。また、外為市場で円相場が落ち着いた推移となっていることが株式市場で安心感となった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が下落したことは東京市場の株価の重しとなった。また、引き続き中東の地政学リスクが懸念されていることに加え、今日は石破首相の所信表明演説が行われ、また、米国では今晩、9月の米雇用統計が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、鉱業、石油石炭製品、小売業、保険業、パルプ・紙などが値上がり率上位、海運業、医薬品、倉庫運輸関連が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ENEOS<5020>、INPEX<1605>、東電力HD<9501>、エムスリー<2413>、7&iHD<3382>、イオン<8267>、三菱重<7011>、メルカリ<4385>、フジクラ<5803>、NEC<6701>、IHI<7013>、神戸物産<3038>、ファーストリテ<9983>などが上昇。他方、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>、霞ヶ関キャピタル<3498>、住友林<1911>、シマノ<7309>、ディスコ<6146>、さくら<3778>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、伊藤忠<8001>、東京海上<8766>、川崎重<7012>、キユーピー<2809>、ダイキン<6367>などが下落している。
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