欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米減速ならドル売りも政策決定を見極め
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米減速ならドル売りも政策決定を見極め
18日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米経済指標で減速懸念が示されれば、ドル売り先行。ただ、明日の金融政策決定をにらみ、ドル売りは限定的となる見通し。また、ウクライナ停戦が前進すれば、円売りも見込まれる。
前日発表された米経済指標でNY連銀製造業景気指数は予想外に弱く、小売売上高は予想を下回った。それを受け製造業の景況感と個人消費の減退が嫌気され、米金利安・ドル安の展開に。一方、ウクライナ停戦の進捗を期待したユーロ買いが強まり、ユーロ・ドルは1.0920ドル台に、ドル・円は米株高を背景とした円売りで149円20銭台に浮上した。本日アジア市場は日経平均株価の強含みで円売りが先行し、149円台で堅調を強めた。
この後の海外市場は米国経済とウクライナ情勢が注視される。景気の不透明感が深まるなか、今晩の住宅関連指標で建設許可件数が予想通り低調なら金利安・ドル安の要因に。また、米トランプ政権の高関税政策の動向も引き続き突発的なドル売り要因になりやすい。ただ、本日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、過度な売りを抑制。一方、18日に予定される米ロ首脳の電話会談でウクライナ停戦が前進すれば円売りが主要通貨を押し上げる。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・1月貿易収支(12月:+155億ユーロ)
・19:00 独・3月ZEW景気期待指数(予想:48.3、2月:26.0)
・21:30 米・2月住宅着工件数(予想:131.1万件、1月:136.6万件)
・21:30 米・2月住宅建設許可件数:(予想:145万件、1月:147.3万件)
・21:30 加・2月消費者物価指数:(予想:前年比+2.2%、1月:+1.9%)
・22:15 米・2月鉱工業生産(予想:前月比+0.2%、1月:+0.5%)
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