20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは61ドル安、景気減速懸念が再燃
*08:02JST 20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは61ドル安、景気減速懸念が再燃
■NY株式:NYダウは61ドル安、景気減速懸念が再燃
米国株式市場は反落。ダウ平均は61.56ドル安の40,834.97ドル、ナスダックは59.83ポイント安の17,816.94で取引を終了した。
8月フィラデルフィア連銀非製造業活動の悪化で、景気減速懸念が再燃し、寄り付き後、下落。カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール年次会合でのパウエル議長講演を今週後半に控えた利益確定売りも目立ち終日軟調に推移し、終了。セクター別では、不動産管理・開発、家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、エネルギーが下落した。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社開発の肥満治療薬「ゼップバウンド」が同時に、糖尿病リスクを大幅に軽減することがデータで明らかになり、上昇。航空会社のアラスカ・エア・グループ(ALK)は当局が同業ハワイアン・ホールディングス(HA)との合併を承認し、上昇した。ハワイアン・ホールディングス(HA)も上昇。
ホームセンター運営のロウズ(LOW)は消費者がリフォームなどの大規模支出を控えていると指摘し通期の業績見通しを下方修正し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は開発中の大型ジェット旅客機777Xを巡り試験飛行後に破損部分が見つかったと、飛行試験の一時停止を発表し、下落した。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は欧州連合(EU)による中国製EVの追加関税発表が嫌気され、下落。
高級住宅建設会社のトール・ブラザーズ(TOLL)は取引終了後に四半期決算を発表。一株当たり利益や通期見通しが予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル弱含み、一部米経済指標悪化で利下げ観測強まる
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円50銭から145円20銭まで下落し、145円24銭で引けた。米8月フィラデルフィア連銀非製活動が一段と悪化し20年12月来で最低となったため、利下げ観測が強まり、金利低下に連れドル売りに拍車がかかった。日本の追加利上げ観測を受けた円買いも優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1080ドルから1.1130ドルまで上昇し、1.1129ドルで引けた。ユーロ・円は、162円35銭から161円54銭まで下落。日欧金利差縮小観測に円買い、ユーロ売りが強まった。ポンド・ドルは1.3006ドルから1.3052ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8605フランから0.8540フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで74.04ドル、需要増加は期待薄
NY原油先物9月限は伸び悩み(NYMEX原油9月限終値:74.04 ↓0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.33ドル(-0.34%)の74.04ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは73.50ドル-75.03ドル。アジア市場で73.50ドルまで売られた後、米国市場の中盤にかけて75.03ドルまで反発したが、需要増加への期待は高まっていないため、通常取引終了後の時間外取引では74ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.69ドル -0.98ドル(-2.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.78ドル -0.97ドル(-0.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)497.34ドル -7.34ドル(-1.45%)
インテル(INTC) 20.99ドル -0.53ドル(-2.46%)
アップル(AAPL) 226.51ドル +0.62ドル(+0.27%)
アルファベット(GOOG) 168.96ドル +0.56ドル(+0.33%)
メタ(META) 526.73ドル -2.55ドル(-0.48%)
キャタピラー(CAT) 343.30ドル -1.35ドル(-0.39%)
アルコア(AA) 33.76ドル -0.24ドル(-0.70%)
ウォルマート(WMT) 74.54ドル +0.82ドル(+1.11%)
<ST>