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銘柄/投資戦略 2021/01/25 16:12 一覧へ

BBT Research Memo(2):1歳の幼児から社会人までを対象とする「生涯教育プラットフォーム」を構築

■事業概要

1. 事業内容
ビジネス・ブレークスルー<2464>は、経営コンサルタントで現代表取締役会長の大前研一(おおまえけんいち)氏が、「世界で活躍するグローバルリーダーの育成」を目的として、1998年4月に設立した教育サービス会社である。主に社会人を対象として、BBT大学/大学院やオープンカレッジなどオンライン(遠隔型)によるリカレント教育サービスを中心に事業展開しており、教育コンテンツをすべて自社で企画・制作していることが特徴である。

2013年10月には、幼・小・中・高の一貫校であるAJIS(東京都練馬区光が丘、目黒区青葉台)を運営する(株)アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ(以下、アオバ)を子会社化し、幼児から高校生までを対象とする教育サービス事業(プラットフォームサービス事業)を開始。1歳の幼児から社会人にまで対象を拡げ、「生涯教育プラットフォーム(Life Time Empowerment)」を構築した。また、2019年7月には企業向けにITマネジメントスキルの研修サービスや教材開発を行う(株)ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックを子会社化し、リカレント教育事業の強化も図っている。

事業セグメントは、リカレント教育事業とプラットフォームサービス事業、その他(書籍の印税収入、賃貸収益、新規事業等)の3つで区分している。2021年3月期第2四半期累計の構成比を見ると、リカレント教育が売上高の53.8%、営業利益ではプラットフォームサービス事業でAJISの校舎改装やAJBの新キャンパス開校及び準備費用を損失を計上したこともあり110.0%となっている。ここ数年の傾向としては、プラットフォームサービス事業において幼児教育の拠点開設等を戦略的に進めていることから、売上高に関してはプラットフォームサービス事業の構成比率が上昇している(2018年3月期第2四半期累計のプラットフォームサービス事業の売上構成比は37.8%)。しかし、同事業は投資フェーズでもあることから、営業利益の構成比については投資状況によって変動する傾向にある。

リカレント教育サービス事業の主力サービスは、個人向けのBBT大学/大学院、オープンカレッジと法人向け人材教育・研修サービス(カスタマイズプログラム、企業研修等)などがある。また、提供するサービスは、インターネット等を活用するオンライン教育、講師と対面する集合型教育、その両方を組み合わせたブレンド型教育の3つの形態で提供している。オンライン教育としてはBBT大学/大学院やオープンカレッジ、集合型教育としては向研会(全国約450社の経営者向け勉強会)、ブレンド型教育としてアタッカーズ・ビジネススクールやリーダーシップ・アクションプログラムなどがある。

また、コンテンツ配信サービスとしてテレビやパソコン、スマートフォンで視聴できるビジネス専門チャンネル「Business Breakthrough Ch」を配信しているほか、会員向けサービスとして「アルムナイサービス」と「大前研一通信」を提供している。「アルムナイサービス」とは、BBT大学/大学院やオープンカレッジの卒業生・修了生等を対象に、過去に受講した講座のコンテンツを定額料金で再視聴できるサービス、及びコンテンツを会員価格で購入できるサービスとなる。

プラットフォームサービス事業では、インターナショナルスクールやバイリンガル幼児園などのスクール型の教育サービスを展開している。2013年10月にアオバを子会社化して以降、アオバが2014年11月に「JCQバイリンガル幼児園(現 AJB晴海キャンパス)」(東京都中央区晴海)を運営する現代幼児基礎教育開発(株)、2015年10月に「サマーヒルインターナショナルスクール」(東京都港区元麻布)を運営するSummerhill International(株)を相次いで子会社化し、また、事業譲受によって2016年3月に「AJB芝浦キャンパス」(東京都港区芝浦)、2016年8月に「AJB早稲田キャンパス」(東京都新宿区高田馬場)をそれぞれ開設した。2018年4月には同社として初めての新設校となる「AJB三鷹キャンパス」(東京都三鷹市)を開校し、2019年5月にはインターナショナルスクール「LAIS(現 MIST)」(東京都三鷹市)を運営するLittle Angels学園(株)※を子会社化、直近では2020年4月に「AJB中野キャンパス」を開校している。

※Little Angels学園株式会社は2021年1月1日付で(株)Musashi International Educationに商号変更を行った。これに応じて「Little Angels International School(LAIS)」は「Musashi International School Tokyo(MIST)」と名称変更した。


2020年9月末時点でキャンパスは都心に9拠点体制となり、うち「Musashi International School Tokyo(以下、MIST)」を除くすべての拠点が、国際バカロレア※1の認証を取得、または認定候補校である。このうち、AJISについては初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)ディプロマ・プログラム(DP)と、幼小中高すべてのIBプログラムで認証を取得している。国内でバカロレアの認証を取得している学校は2020年11月末時点で90校となっており、このうちすべてのプログラム認証を取得したフルIB校は9校のみである。なお、「MIST」については、国際バカロレアと並ぶ国際教育プログラムであるケンブリッジ大学国際教育機構※2の認定校で、初等・中等・高等学校課程のすべてで認定校であり、フル認定校は国内では4校しかない。

※1 国際バカロレア機構(本部:スイス ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレアは、国際的な視野を持った人材を育成するとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)から大学進学ルートを確保することを目的として1968年に設置。年齢別にPYP(初等教育プログラム:3~12歳)、MYP(中等教育プログラム:11~16歳)、DP(ディプロマ資格プログラム:16~19歳)の3つに区分されている。生徒は、各学校でDP課程の修了後、国際バカロレア協会が実施する統一試験に合格することでディプロマ資格を得ることになる。2020年11月現在の認定校は世界158以上の国・地域で約5,000校である。国内の大学で国際バカロレアを活用した入試を導入している大学は60校である。
※2 英ケンブリッジ大学傘下の団体で、5~19歳を対象とする国際教育プログラム及び資格試験(IGCSE、Aレベル等)を提供する世界最大の国際教育機関。現在、世界で160ヶ国以上、1万校を超える学校で、同プログラムが提供されている。同機構の認定するAレベルを修了した生徒は、英語圏を中心に世界中の大学において大学入学資格として認められており、Aレベル成績優秀者の入学申請を優遇されるケースもある。また、文部科学省により、日本国内においてもAレベルの修了は大学入学資格として認められている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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