インテリックス Research Memo(7):20年5月期は先行投資等により減益もリノヴェックス販売は回復見通し
■今後の見通し
1. 2020年5月期の業績見通し
インテリックス<8940>の2020年5月期の連結業績は、売上高が前期比14.1%増の42,182百万円、営業利益が同30.4%減の1,164百万円、経常利益が同45.6%減の741百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.8%減の500百万円となる見通し。売上高はリノヴェックスマンション販売件数の回復により増収に転じるものの、利益面では販売構成比の変化による売上総利益率の低下、並びに販管費の増加で減益を見込んでいる。販管費の主な増加要因としては、販売費用増で2億円、人件費増で2億円、新規事業の開発費増で2億円となっている。人員については全体で20名程度の増員、うちリノベーション事業で11名の増員を予算に織込んでいる。
業績計画を達成していくための重点方針として、同社は「リノベーション事業分野の収益拡充」「不動産ソリューション分野の事業構造の確立と成長」「ITを駆使した新たな事業分野への先行的な開発投資」の3点を掲げている。
(1) リノベーション事業分野の収益拡充
主力のリノヴェックスマンションについては、地方エリアでの販売拡大に加えて、減少傾向が続いていた首都圏での販売回復を目指す。また、リノベーション内装事業については、需要が高い法人向けの拡充に加えて個人向けの開拓にも注力していく。
(2) 不動産ソリューション分野の事業構造の確立と成長
アセットシェアリング事業において、特色ある物件の組成と販売チャネル確立により、売上高を拡大していく。またリースバック事業は、顧客との直取引だけでなく、大手不動産仲介会社等との企業連携を推進することで、コンスタントな物件取得を推進していく。
(3) ITを駆使した新たな事業分野への先行的な開発投資
新規事業としてクラウドファンディング事業を開始し、不動産による運用サービス市場に参入する。また、IT活用による不動産関連ビジネスの創出に中長期的視点で取り組んでいく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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