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市況・概要 2019/07/30 12:39 一覧へ

後場に注目すべき3つのポイント~景気敏感株買われるが徐々に模様眺めムードへ

30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は3日ぶり反発、景気敏感株買われるが徐々に模様眺めムードへ
・ドル・円は本日安値を更新、ポンド安に警戒も
・値上がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>


■日経平均は3日ぶり反発、景気敏感株買われるが徐々に模様眺めムードへ

日経平均は3日ぶり反発。146.58円高の21763.38円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。

29日の米株式市場でNYダウは28ドル高と小幅に続伸したが、ナスダック総合指数は反落するなど高安まちまちだった。30日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中の閣僚級貿易協議の結果を見極めたいとのムードが強かった。しかし、本日の日経平均は65円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を広げる展開となった。為替相場が1ドル=108円台後半とやや円安方向に振れたことが好感されたほか、決算を受けて悪材料出尽くし感が広がった銘柄を中心に買いが入った。日経平均は朝方に一時21792.98円(176.18円高)まで上昇すると、その後も高値圏で堅調に推移した。東証1部の値上がり銘柄は全体の6割強、対して値下がり銘柄は3割弱となっている。

個別では、前日に決算発表したファナック<6954>と日立<6501>がそろって3%を超える上昇となり、SCREEN<7735>は朝安後に切り返し4%の上昇となった。ファナックは通期業績予想を下方修正しているが、第1四半期実績は大幅減益ながら市場予想を上回った。これらの強い値動きを受け、キーエンス<6861>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>といった他の景気敏感株にも買いが向かった。その他売買代金上位では任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>が小じっかり。また、業績上方修正のソルクシーズ<4284>やリブセンス<6054>、第1四半期決算が市場予想を上回った日特殊陶<5334>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>は利益確定売り優勢で8日ぶり反落。オリックス<8591>は第1四半期業績の伸び悩みを受けて5%近く下落した。また、コア<2359>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、電気機器、非鉄金属、鉄鋼などが上昇率上位。反面、その他金融業、パルプ・紙、情報・通信業など5業種が下落した。

業績下方修正のファナックが急反発し、既に決算を通過したアドバンテスや東エレクが再び年初来高値を付けるなど、個別に見ると明るさにつながる動きも見られる。しかし、ここ数日の物色動向を見ると、これら景気敏感株は連日発表される企業決算に一喜一憂している感がある。明日にかけて決算発表の第1のピークを迎えるため、徐々にこれらの内容を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。本日はソニー、任天堂などが決算発表を予定している。

なお、日銀の金融政策決定会合では金融政策の現状維持が決まった。特段のサプライズはないが、主要国・地域が緩和姿勢に傾いているだけに、円高要因となる可能性はある。本日からは米FOMCが始まり、今後の利下げペースを探ることになるだろう。米中の通商問題を巡ってはなお意見の隔たりが大きいもようで、閣僚級協議の行方が注目される。こうしたイベントも模様眺めムードにつながりそうで、後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いになるとみておきたい。


■ドル・円は本日安値を更新、ポンド安に警戒も

30日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日本株高に振れているものの、ポンド売りへの警戒感から円買いが進みドルは正午にかけて本日安値を更新した。

東京株式市場で日経平均株価は前日比100円超高の堅調地合いに振れ、ドル・円は円売り先行で109円を目指す展開となったが、節目付近の売りが上昇を阻止。その後は上値の重さが嫌気され、ドルは失速した。

また、ブレグジットの不透明感でポンド売りが続き、ポンド・円の弱含みでドル・円は一時108円60銭台に軟化。一方、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続への期待感から円売りも根強い。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円67銭から108円95銭、ユーロ・円は121円10銭から121円38銭、ユーロ・ドルは1.1140ドルから1.1147ドルで推移した。


■後場のチェック銘柄

・インサイト<2172>、Kudan<4425>、2銘柄がストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>


■経済指標・要人発言

【要人発言】

・スタージョン英スコットランド首相
「ジョンソン首相は、実際には合意なき離脱を追求していると思われる」
「スコットランドはもとより、英国全体にとって極めて危険」

【経済指標】

・日・6月有効求人倍率:1.61倍(予想:1.62倍、1.62倍)

・日・6月失業率:2.3%(予想:2.4%、5月:2.4%)

・日・6月鉱工業生産速報値:前月比-3.6%(予想:-1.7%、5月:+2.0%)

・豪・6月住宅建設許可件数:前月比-1.2%(予想:+0.2%、5月:+0.7%)


<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)
・15:30 黒田日銀総裁会見

<海外>
・米中通商協議(31日まで、北京)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)(31日まで)

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