注目銘柄ダイジェスト(前場):藤田観、PD、ウェッジHDなど
*11:42JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):藤田観、PD、ウェッジHDなど
藤田観<9722>:5250円(+375円)
大幅反発。前日に23年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の48億円から63億円に増額、前期は40.5億円の赤字であった。主要顧客であるインバウンド市場で需要の回復が継続し、各事業にて主に宿泊部門の業績が想定以上に推移しているようだ。WHG事業、ラグジュアリー&バンケット事業、リゾート事業などが上振れ。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったとみられるが、修正幅の大きさにインパクトが先行。
ベネ・ワン<2412>:2122円(+122円)
大幅続伸。第一生命がTOB価格を2123円にすると発表している。ベネワンと親会社のパソナグループの同意が得られれば、24年1月中旬からTOBを開始するもよう。これまでTOB価格は1800円以上としていたが、その水準を一段上回る価格となっている。現在、TOBを実施中であるエムスリーのTOB価格1600を500円以上上回る形にもなっており、同水準へのサヤ寄せを目指す動きに。なお、パソナグループにも買いが優勢の展開。
九州FG<7180>:786.9円(+39円)
大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も400円から900円にまで引き上げている。地盤の1つとする「熊本」は国内における半導体関連産業の要衝となっており、経済波及効果は非常に大きいと指摘。こうした中で、肥後銀行は熊本県内で高いメインバンクシェアを誇り、長期的な貸出拡大が期待できるとしている。今後、グループ全体での利益成長機会も多岐にわたっていくと判断しているようだ。
山崎パン<2212>:3249円(+106円)
大幅反発。前日に23年12月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の340億円から395億円、前期比79.3%増に引き上げ。市場コンセンサスは370億円程度であった。菓子パン部門を中心とした好調な推移が継続のほか、連結子会社の業績改善、YKベーキングの連結化効果などが背景。また、負ののれん発生益の計上によって、純利益は200億円から275億円に上方修正している。
PD<4587>:1348円(+117円)
大幅続伸。射性物質を使うがん治療薬を開発するスタートアップのリンクメッドと、放射性医薬品化合物の国内開発・商業化に関する戦略的パートナーシップで合意と発表している。リンクメッド主体で開発を進め、同社子会社が主体となって国内承認申請および商業化にむけた準備を進めていく。今後のコストおよび上市後に得られる収益は両社間で分配していくようだ。同社ではリンクメッドが直近実施したシリーズA関連資金調達に出資も実施。
イーディーピー<7794>:1187円(+33円)
大幅に3日ぶり反発。ダイヤモンドの応用製品の開発・製造・販売を手掛ける子会社エス・エフ・ディー(大阪府茨木市)を設立すると発表している。事業開始は24年2月1日の予定。新会社でダイヤモンドの応用に関わる技術を開発・導入し、製品に適用する。また、様々な企業や機関と連携し、共同開発や一部工程の委託などを通じ、これまではできなかった幅広い応用に対応するとしている。
Welby<4438>:603円 カ -
ストップ高買い気配。日本生命保険と業務提携に関する基本合意書を締結すると発表している。産業医でのPHR(個人の健康診断結果や服薬歴等の健康情報)を活用した医療機関連携モデルの構築や事業推進などでの協業を検討する。子会社のWelbyヘルスケアソリューションズ(東京都中央区)は日本生命と資本提携し、第三者割当増資で140株(発行済株式数に対する割合は6.54%)を日本生命に割り当てる。
ウェッジHD<2388>:117円(+17円)
大幅に反発。従来未定としていた24年9月期の営業利益予想を1.00億円(前期実績0.36億円)と発表している。18日に自社サイトで公表した中期経営計画と同じ内容だが、適時開示したことで改めて注目を浴びているようだ。同計画によると、国内従来事業で利益の確保拡大を進めるほか、国内コンテンツ・プロデュースでより多くのコンテンツタイトルを獲得して事業機会を拡大させるなどとしている。
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