2024年3月期連結本決算経常見通し下方修正。38.4%減益を予想。
【業績予想/決算速報】大成建設<1801>が4月26日に発表した業績予想によると、2024年3月期本決算の経常損益は前回予想(67,000百万円)から下方修正され、38.4%減益の38,900百万円になる見通し。因みに直前のIFISコンセンサスでは60,950百万円を予想している。
決算期 | 月数 | 区分 | 発表日 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | |
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202303 本 | 12 | 会社実績 | 2023/05/12 | 1,642,712 | 54,740 | 63,125 | 47,124 |
202403 本 | 12 | 会社予想 | 2024/04/26 | 1,765,000 | 26,400 | 38,900 | 40,200 | |
202403 本 | 12 | 従来予想 | 2024/02/08 | 1,690,000 | 64,000 | 67,000 | 47,000 | |
202403 本 | 12 | コンセンサス | 2024/04/25 | 1,722,550 | 54,517 | 60,950 | 43,183 | |
202403 Q4 | 3 | コンセンサス | 2024/04/25 | 573,843 | 34,238 | 32,607 | 21,608 |
※単位は百万円:今回会社から発表された内容
業績予想修正の理由:(適時開示より抜粋)
(1)個別業績予想の修正理由 売上高は、受注高の増加に伴い、前回予想を330億円上回る見込みです。 営業利益については、国内の建築事業において、以下を主因とした手持工事の利益率低下や工事損失引当金の計 上に伴い売上総利益が未達となることから、前回予想を415億円下回る見込みです。 ・全体的な基調として、建設物価の上昇影響により、原価低減や追加工事の獲得による収支改善が進捗しなかった こと。 ・見積提出後、契約・着工までに長期間を要し、建設物価の上昇影響を強く受けた一部の大型工事において、原価 低減に寄与する資材調達交渉等が全ては完了しておらず、当期末時点の収支状況に基づいた決算処理をせざる を得ないこと。 ・一部の大型工事における工程逼迫への対応に伴い、収支が悪化する見込みとなったこと。 また、営業利益の下方修正に伴い、経常利益は363億円、当期純利益は134億円、各々前回予想を下回る見込みで す。 なお、完成工事総利益率は、4.3%(土木19.8%・建築△1.0%)となる見込みです。 (前回予想8.0%(土木19.1%・建 築4.1%))(2)連結業績予想の修正理由 主に個別業績予想の修正に伴い、売上高及び各利益を修正するものです。期末配当について 当社は、長期的な安定配当を基本方針として、将来の事業展開に備えるために内部留保の充実を図りながら、業績に応じて株主に利益の還元を行うこととしております。 当期の期末配当金につきましては、業績予想を下方修正しましたが、今後の経営環境等を総合的に勘案し、2024年2月8日に公表のとおり、1株当たり65円の配当を予定しております。次期の見通し 次期(2025年3月期)は、期首手持工事残高の増加により建設事業が増収となり、連結売上高は1兆9,900億円となる見通しです。 また、利益面では、増収に加え、建築事業の利益率改善に伴い、連結営業利益は870億円、親会社株主に帰属する当期純利益は650億円となる見通しです。 なお、詳細につきましては、2024年5月13日の決算発表時に新たな中期経営計画(2024-2026)と併せてお知らせすることを予定しております。